台風の時のめまい、頭痛
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台風がくると頭痛やめまい、吐き気がするのはなぜ?
天気が原因で起こる体調不良は、医療現場では「気象病」と呼ばれています。
気象病として多くあげられるのが頭痛ですが、その他にもめまい、耳鳴り、
首の痛み、気管支ぜんそく、関節痛、神経痛、昔の傷の痛み、うつなども
気象病の症状の一つです。人口の30%~50%の人が、天気の変化にある程度
敏感だといわれています。
ではなぜ、雨の日や台風の日には体調が悪くなるのでしょうか。
気象病の主な原因は「気圧の変化」です。
例えば雨の日や台風の日は、低気圧になります。
台風がどのように起こるかというと、海面水温が高い熱帯の海上で上昇気流が発生し、
この気流によって次々と積乱雲ができます。これらがいくつも集まって渦を
形成し、渦の中心の気圧が下がることによって、台風が発生するのです。
低気圧になるということは圧が弱まるということで、身体にかかる圧力が弱まります。そのため血流やリンパの流れも低下しやすく、循環が悪くなっている血流や体内水流による影響によって体調不良になりやすいのです。
また気圧が変化すると、人間の体はストレスを感じるため、それに抵抗しようとして自律神経が活性化されます。
自律神経には、血管を収縮させて心拍数を上げて体を興奮させる働きがある交感神経と、血管を広げて体をリラックスさせる働きがある副交感神経があります。
気圧の変化によりこの2つの自律神経の調節がうまくいかなくなると、さまざまな体調不良の原因となってしまうのです。
低気圧が定期的に通過する時期は、春や秋、梅雨時。そして台風が接近する夏の終わりから秋にかけて。
これらの時期になると体調不良を感じる人が多いようです。
気象病のおもな症状や気象病になりやすい人
気象病の主な症状としては次のようなものがあげられます。
頭痛
めまい、ふらつき
吐き気
倦怠感
イライラやモヤモヤ感
腰痛、肩こり
関節痛、神経痛
じんましん
メニエール病
古傷の痛み
気象病になりやすい人としては、耳が敏感な人がなりやすいのではないかと考えられています。
鼓膜の奥にあるかたつむりのような形をした器官を「内耳」といいますが、この内耳にあるセンサーが気圧の変化を感じ取るとその情報を脳に送り、自律神経系を活性化させます。
内耳が敏感な人は少しの気圧の変化だけでも過剰に脳に情報を送ってしまうため、自律神経がよけいに活性化されてしまうのだと考えられています。
気象病に悩んでいる人は、乗り物酔いにも悩んでいる場合が多いです。
それは、内耳が揺れに敏感なために乗り物に乗って揺られるとすぐに酔ってしまうためで、こちらもやはり内耳が敏感ことが関係しています。
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