出産の恥骨離開の痛みの治療
起き上がるのも辛い・歩くのも辛い その、恥骨の痛みはきっちりケアすれば必ず改善し赤ちゃんも 思いっきり抱っこできます!
こんな症状でお悩みではありませんか?
恥骨痛・恥骨離開、恥骨結合炎の痛み方の特徴
- 恥骨周辺に痛みを感じ、押すと痛い
- 安静にしていてもズキズキ痛む
- ズボンを履く動きで痛みが出る
- 起床時に痛みが出る
- 動く瞬間にズキッと痛み、激痛を伴う場合が多い
- 痛みが強く、歩行が困難になる
- 寝た状態から体を起こす時、寝返りの時、立つ時などに痛みが出る
- 太ももを閉じるように足に力を入れると痛い
- 寝た状態で足を持ち上げると痛い
- 産後、歩くと恥骨が痛い
- 産後、起き上がる時に恥骨が痛い
- 恥骨が痛くて横向きに寝られない
- 妊娠中から恥骨が痛い
- くしゃみすると恥骨に響く
これらは、恥骨痛と呼ばれ妊娠中や産後の特有の症状です
恥骨っていったいどこ?
おへそからまっすぐ下に向かってお腹をさすっていくと固いものに触れます。 それが恥骨です。
恥骨痛(恥骨結合離開)(恥骨結合機能不全)とは?
そこが出産に向けて緩みだします。(平均2〜5㎜)
それが緩み過ぎ、骨盤にかかる負荷などによりグラグラになった際に痛みが起こることを恥骨結合機能不全といいます。
また、分娩時の圧力により恥骨が左右または前後に引き離されてしまいます。
重傷の場合は恥骨結合の一部または全てが裂け約1cmも離開してしまう事があります。
症状は?
起き上がる際に恥骨に刺すような痛みがある
椅子から立ち上がると痛い
寝返りすると痛い
咳やくしゃみをすると恥骨に響く
グラグラして軋む感じがする
ひどい場合は 前方方向に歩行できない
下腹部や下肢、腰、会陰部などに放散痛
やや違和感がある程度の状態から一歩も歩くことができないほどの症状まであります。
原因は?
妊娠が進むにつれて、骨盤の中心にある恥骨結合が徐々に広がっていき痛みが出ることがあります。
この恥骨痛の原因となる組織は、人体の中でも痛みに対して敏感にできている組織なので、そこを傷めてしまった場合、少しのキズでも激痛として感じてしまいます。
特に妊娠後期になると、恥骨に付着する腹筋や内転筋などの筋肉群が恥骨結合の離開を助長したり、大きくなった子宮が中から恥骨結合を広げようとするため、恥骨周辺に痛みを伴うことが多いです。
産婦人科や整形外科では、「産めば治るから安静にしていなさい」と言われることもありますが、いざ出産のときにいきむと恥骨が痛くて上手にいきめず分娩時間が長くなってしまう可能性もあります。
①妊娠中のホルモンによる靭帯、結合組織の緩み
②胎児の発育や抱っこなどによる骨盤への負荷の増加
③筋力の低下(特に深部の筋肉)
④出産による負荷(胎児が大きいなど)
いつまで続くの?
妊娠15週以降によく起こります。
妊娠中から産後までずーっと痛い方もおられれば、分娩後に痛みがなくなるかた、妊娠中全く痛くなかったが産後痛くなった方など様々です。
軽傷のものであれば産後2ヶ月程度で自然に回復して来ますが重症のものは産後数ヶ月経っても痛みが残存することがあります。
日常の注意点
・重い物をもったり、長時間の歩行は避ける
・開脚などの運動を避ける
・極力、膝をくっつけた状態で立ち座りする
・お姉さん座りをやめる
・クアシャミや咳は極力壁などを抑えながら
産後は骨盤底筋群と呼ばれる筋肉や靭帯が緩い状態にあります。
まずは負担をかけないことが第一、そして骨盤底筋群などを鍛えることが重要になります。
セルフケア
・横になる際は横向きで膝をまげ膝の間にクッションを挟みましょう
・座位で背筋を伸ばしクッションを膝の間にはさみ少し股をしめるトレーニングをする
(10回程度からはじめ徐々に回数を増やしていく) (痛みが強くなる場合は中止する)
・細めの骨盤ベルトを骨盤輪(恥骨の上)にまく
注意:ベルトを巻く際に間違った位置や歪みがある状態で巻くと痛みが増加する場合がございます。
また、妊娠中は巻く位置によっては胎児に影響を及ぼす可能性がございますので、妊産婦ケアの専門の整体院や助産院などでご相談ください。
再発に注意してください
産後しばらくすると恥骨痛が自然に消失してくることが多いですがしばしば痛みが再発することがあります。
それは
・組織が完全に回復していないこと
・筋力が戻っていないこと
などが考えられます。
ですから産後の時期にしっかりと改善させておくことが重要になります。
再発しやすい時期
再発しやすい時期は
・生理の時
・2人目、3人目などの妊娠時、産後
・更年期
妊娠前からの準備が必要?
胎児が大きいなどの要因はどうにもできませんが、ある程度妊娠前から準備をしておくことで恥骨結合離開を予防することができます。
骨盤底筋群
骨盤
股関節
などをじっかり柔軟にして使える状態にしておくことが大切です。
特に体が硬い方
一人目、二人目の時に恥骨が痛くなってしまった方は注意が必要です。